投資家の一日 investor and schedule 2003 9 16

 投資家になろうと考えている若者がいると聞きます。
しかし、結論から言えば、甘くはないということです。
 私が知っている、何人かの個人投資家について、
平均的な1日のタイムスケジュールを知れば、よくわかると思います。
 株式市場は、午前9時に開きます。
ですから、逆算すると、朝5時には起きる必要があります。
まず、朝を起きて、身支度を整え、目が覚めるように、人それぞれ工夫しています。
そして、朝刊の経済紙に目を通します。
さらに、朝刊の一般紙も目を通します。
株価の動向に関係のある記事を見つけたら、個別の銘柄をチェックします。
また、電子メール、投資に関係のあるサイトやメディアをチェックします。
さらに海外市場の動向や外国為替の動向も忘れず確認します。
こうして、今日の投資計画や投資戦略を立てます。
 このように、朝5時に起きても、現実には、時間的に余裕がないのです。
株式市場が開く9時は、すぐに来てしまいます。
時間との勝負となる場合もあります。
 要するに、一般の人が寝ている間に、
投資家は、もうすでに、ひと仕事しているのです。
 夜は、一般の人と、同じようなタイムスケジュールだと思いますが、
夜、のんびりと、テレビでドラマを見ている投資家は、いません。
 夜は夜で、アナリストのレポートを読むなり、
インターネットの情報サイトで情報収集したり、
投資に関する本を読んで、勉強しています。
これが、私が知っている範囲の、投資家の平均像です。
 結局、投資家は、一般の人と比べて、はるかに労働時間が長いです。
インターネットの情報サイトを見ていたら、
ある投資家が、こんなことを言っていました。
 サラリーマン時代に比べて、年収が2倍近くなったが、
労働時間も2倍になったので、結局、つらい。
サラリーマンの時の方が楽だった。
サラリーマンは失敗しても、上司に怒られるだけで済むが、
投資家が失敗すれば、即、資産が減る。